35mm f2

広告写真から趣味の写真、銀塩からデジタル写真まで写真に関すること何でも

わたしが写真をはじめたきっかけです

きっかけはおばあちゃんとの写真

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私が写真の仕事に就こうと決めたきっかけは、あるとき祖母と写真を撮ったことです。

大学生の時にふらっと祖母の家をおとずれました。
そのときたまたまカメラを持っていました。趣味で写真を撮っていたわけでは無くそのときはなぜカメラを持っていたのかもおぼえていません。
でも、おばあちゃんと二人で写真が撮りたいと強烈に思ったことはおぼえています。
おばあちゃんはシャイな性格なのでちょっといやな素振りを見せたのですが、勝手にカメラのセルフタイマーに設定して庭にある適当な高さの箱にカメラを置いて、おばあちゃんに適当な立ち位置まで来てもらって並んで1枚だけ撮影しました。

後日、母からおばあちゃんが私と写真を撮ったことをすごく喜んでいたという話を聞きました。

その話を聞いて私もすごくうれしい気持ちになりました。私はおばあちゃん子で小さいときから散々お世話になってきました。大したことはしてないんだけど、なんだかちょっとだけおばあちゃん孝行できたような気がしたので、なんだか涙が出そうになったのをおぼえています。

写真は愛だ

なぜあの時、おばあちゃんと写真を撮りたいと強烈に思ったのか?

それは私がおばあちゃんのことが大好きで大切な人だったからでしょう。

写真は撮る人が被写体のことを考え、想わなくては撮れません。嫌いな人や、嫌なものには普通はカメラを向けることさえしないと思いますから、撮影することは無いんじゃないでしょうか?
だとすると写真を撮るという行為は相手のことを考え、想うということです。
つまり、愛情表現なんだと想います。
ある写真家が「写真は愛だからね」って言ってました。私もそう思います。

そのときはそこまで深く考えてはいなかったとは思います。
なんとなく「写真がすごい力を持っていて、こんなに人をうれしい気持ちにさせてくれるものなら、それに携わる仕事がしたい。」そう思って私は写真家を志しました。

あれから10年以上経ちましたが、今でも写真を仕事にできていること、そしてきっかけを与えてくれたおばあちゃんに感謝です。ありがとう。